式場選びにドレス選び、決めなければいけないことは想像以上に多い。
華やかな仕事の裏は想像をはるかに超えてハードだった。
もちろん常に笑顔でいたけれど、内心ヘトヘト・・・ということも多々。
そんな中、私が必ず行っていた儀式のようなものがあった。
ドレスをお渡しする際
「どうかこのドレスがずっとずっと幸せな思い出を紡いでいくように!
決して不幸な思い出として残らないように」
そんな風に思いを込めてお包みして、ドレスをお渡ししていた。
勝手な願いだけれど、もし、とても辛くなった時、
「幸せの記憶」が沢山あれば、また再起出来るんじゃないかな?
ウエディングドレスが、その記憶を思い出させてくれたらいいな・・・
結婚もしていない未熟者のくせに、そんな風に思っていた。
それから色々な販売を経験したけれど、
ここで得たこの儀式は形を変えて、今も継続中。
「うちの店で購入して下さったアクセサリーがお守りみたいになってくれたらいいな」
「この石がお客様を守ってくれますように!」
そんな思いを込めてお品物をお渡ししている。
「幸せの記憶」の一部に
残るような時間を私たちがつくれたら嬉しい。